導入事例

株式会社ジェネリス様

異世代間交流・協働による
新たな価値の創出に向けて本格始動

社名
株式会社ジェネリス様
お話を伺った方
代表取締役 若松弘之様
GENERYSメンバー 新井哲史様
GENERYSメンバー 高橋翼様
URL
https://www.generys.co.jp

2018年7月、異世代間交流・協働・共創のプラットフォームとして設立し現在、世界各国にいる世代も属性も異なる500人もの人々が参加しています。「リアルな協働(Co-Work)をベースにしつつも、GENERYSらしく異世代・多領域な皆さんの人生経験や価値観も重ね合わせる共生(Co-Living)も取り入れながら、共創(Co-Creating)を実現したい」という想いで2022年3月、クリエイティブ・コワーキングスペース“Livin’G”をオープンしました。

簡単に活動内容を紹介していただけますか。

GENERYSは人と人との交流プラットフォームで、その交流から協働、共創、共に価値を作ることを目的にしています。2018年9月くらいから活動をスタートし、この秋で丸4年になりますが、そのうち半分近くが新型コロナの蔓延期でした。我々としてはもともとリアルな熱量の交換によって何かを生み出すことを目指していたので、その前提が180度変わってしまったわけです。
ほぼ100%オンラインという状況になってしまったので、2020年の3月辺りからどういうふうにコミュニティを運営していけばいいのか、そもそもコミュニティやプラットフォームとして、継続していく意味があるのかと考えたこともあったのですが、逆にコロナ禍で、物理的な距離も超えて、ハイブリットなつながり方ができるようになったのも事実です。

GENERYSのコミュニティネットワークには異世代・多領域から500人くらいの人が参加しており、オンラインでもけっこう盛んにコミュニケーションを取り合い、slackなどを使ってネットワーキングを図る一方、興味や課題点などを絞る形で、いろいろな分科会やワーキンググループなどの小集団も作って活動しています。
今年に入って新型コロナがようやく収束する気配を見せ始め、リアルを取り戻せる状況が少しずつ実感できるようになったことから、東日本橋「LIT」の3階にGENERYSメンバーのコワーキングスペースとして“Livin'G East”を開設し、3月中旬くらいから本格的に稼働しています。ちなみに、この名称には、「リアルな協働(Co-Work)をベースにしつつも、GENERYSらしく異世代・多領域な皆さんの人生経験や価値観も重ね合わせる共生(Co-Living)も取り入れながら、共創(Co-Creating)を実現したいという想いが込められています。その結果、「Live in Generys」を略して“Livin'G”(リビング)と表現しました。

実際に“Livin'G East”を利用しているメンバーは25~30人くらいで、例えばフリーランスの人やスタートアップを考えている人、あるいは会社員でセカンドプレイスとして、また最近ではパラレルワーカーがサードプレイスとして仕事に使ったりしています。
仕事だけでなく普通に飲んだり、おしゃべりをしたり、そういう目的で来る人もいます。ある人は週に2回程度、ある人は週3、4回といった感じで、それぞれのアプローチの仕方でリアルに集い、交流を深めています。メンバーはパートナーシップをもつ「入居者」という感じでしょうか。 それこそシニア世代もいますが、デジタル・ディバイドを感じたことはありません。ここからセレンディピティが起こる、目指しているのはそういうことです。

「YourDesk」を導入されたきっかけは何ですか。

今年2月頃、コミュニティワークプレイス「LIT」に入居してから、コアメンバーから「誰がどこにいるか、誰が来ているかが分かるといい」という意見があり、YourDesk を検討し始めました。誰がオフィスにいるかを可視化すれば、「今日“Livin'G East”に行けば、あの人がいるからちょっと話してみようかな」と思ったり、逆に「今日行って誰もいなかったら寂しいな」という気持ちも解消されます。限られたスペースをシェアしているプラットフォームとしては、やはり「見える化」することは必要なことだと思っています。

最初はチェックインポイントシステムのようなサービスをしているところにお願いしようとしたのですが、そのサービスとこちらの要望がイマイチ一致せず、誰がどこに座っているか、一番見やすそうだったのがYourDesk だったので導入を決めました。

YourDeskの画面

具体的なワークスペースの状況などをお教えください。

「LIT」の3階がGENERYS専有フロア(84.33㎡/25.5坪)です。そのほか1階のロビー、10階のイベントスペース、屋上は入居テナントが利用することができます。先日は、月1回の定例交流会を10階で開催し、3階フロアで導入しているビールサーバーで美味しいクラフトビールを飲んだり、屋上でバーバキューを食べたりして、ネットワーキングを楽しみました。

3階がメインの執務エリアで、フリーアドレスのデスクが10席、テレカンブースが1室と会議室のほか、くつろげるソファーラウンジのような座席を設けています。YourDesk のアカウントは当初20アカウント用意しましたが、先日10ほど追加しました。
まだスペースのキャパはあるので、シェアオフィス、コワーキング、サテライトオフィス、リモートワークスペースなどを探している方はぜひお越しください。

3階のメイン執務エリア

導入後、会員、利用者のみなさんの反応はいかがですか。

この2カ月くらいはみんなが使うようになり、コアメンバーの可視化はできているようです。誰がいるかを確認して行けることを喜んでいる人がいたり、集中して仕事をするために確実に席を予約したりする人もいて、使い方はそれぞれの思いと本来の目的に近づいていると思います。

最初の頃は自分が予約したのに、システムを使わずに着席してしまった人とバッティングしてしまうことがありました。そうすると予約していた人が遠慮して、席の予約をし直すこともあったようです。予約せずに着席した人にしたら、たまたま席が空いていたから座ったまでで、実は席の予約者がいることを告げても、嫌な顔をする入居者はいないし、YourDesk を知ってもらえばいいのですが。システム利用が定着するまでは、周知を地道にしていくことが第一だと思います。

利用の仕方などに課題があるとしたら、どんなことでしょうか。

座席予約入居者同士はダイレクトに話をできるようになれば、わざわざ予約システムを見て行く・行かないを決める必要はなくなります。入居者間のコミュニケーションが密になるほど、席の予約は不要になるのだけれど、それは我々のようなコミュニティのあるべき姿だと思います。

次の課題は、外部のメンバーへの周知です。YourDesk が現在いる入居者とコミュニティネットワークに参加している外の人たちをつなぐ役割を果たすかどうか、つながりを生むきっかけになるかどうかは、我々のチャレンジだと思っています。

「YourDesk 」の機能にさらに求めるものはありますか。

機能だけでいえば、ほぼ満足していますが、先ほども言ったように外側にいる200人、300人の人たちとの接点をもつツールとして考えると、当日ログインした時に「やはり行ってみようかな」と思わせるものが表示されるといいですね。今日のテーマとかトピック、今日の一言とか、誰でも何かコメントを入れられるスペースを設けるなど、遊び心があるフックがあるといいなと思いました。

最後に、今後の御社の展望をお聞かせください。

座席の予約に関してはYourDesk は使いやすいツールです。他に我々には並行して試そうとしているものがあります。それがバーチャルオフィスツールGather.Townです。バーチャル空間で複数のユーザーが会話して、気軽に情報交換したり、実生活と同じような部屋や目的に合わせたスペースを作って、その場を共有して楽しんだり、ゲーム感覚でコミュニケーションを取れるサービスです。
YourDesk が可視化の中ではベースラインだとすれば、プラスしていわゆるバーチャルオフィスを試してみようかと。オンライン、オフラインを超えて平等にコミュニケーションを取るためにいいのではないかと考え、導入しようとしているところです。

いろいろなことを工夫しつつ合理的で、あまりロスのないつながり方ができれば、我々のようなコミュニティとしては質の高いチャレンジができます。そうすると、単にコミュニケーションをして終わりではなくて、何か課題解決ができるとかビジネスを起こすとか、事業価値が生まれて次の接点に進めます。そこはぜひチャレンジしたい部分です。
最近ではパラレルワークや副業の解禁で、こうしたサードプレイスの中で活躍したい、稼ぎたいという人もけっこう出てきています。もちろん非営利とかボランタリーで行う課題解決もいいと思いますが、いろいろなものがプロジェクトベースで生まれ始めるには、さまざまなツールを駆使していかないといけないなと思っています。

-YourDesk スタッフ一同より-
インタビュー中にジェネリス様がご利用いただいているYourDeskの画面を拝見したのですが、YourDeskのユーザー名にニックネームを使われるなど、コミュニティのメンバーが楽しみながら使用されているように感じました。 今後もより良いサービスをお届けできるよう邁進してまいります。 ご協力、ありがとうございました。

※感染症予防の一環で、インタビュー時はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを確保しております。