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フリーアドレスデスクの選び方を紹介!種類や選ぶ時のポイント等

空いている席の中から、座る席を自由に選ぶ「フリーアドレス」を導入するとき、必要となるのがフリーアドレスデスクです。フリーアドレスデスクを選ぶ際には、どのようなことを考えるべきでしょうか。フリーアドレスデスクの種類・特徴を整理し、選び方を解説します。

フリーアドレスデスクとは?

社員一人ひとりの席が決まっている「固定席」ではなく、空いている席の中から自由に選んで座るのが「フリーアドレス」。そして、フリーアドレスを導入する際に必要となるのが、従来の固定席で使われていたデスクではなく、フリーアドレスに最適なフリーアドレスデスクです。
フリーアドレスの導入は、仕事環境の改善、働き方の変化などで進んでいましたが、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけにリモートワークが進み、オフィスの省スペース化などでフリーアドレスを導入する企業が増えています。さらに働く場所と時間を自由に決められる「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」の導入も進みつつあります。ABWは、その日の仕事内容や目的に合わせて、仕事をする場所を選ぶ働き方です。さまざまなワークスタイルが生まれている今、フリーアドレスやABWはそれを支える新たな環境・仕組みと言えるでしょう。

フリーアドレスデスクを選ぶ前考えるべきこと

フリーアドレスの導入に際して、いきなりフリーアドレスデスクを選ぶのではなく、その前に考えておくべきことがいくつかあります。

座席設定率

より柔軟な働き方の一環としてフリーアドレスを導入する場合、出社する人、リモートワークで働く人、営業職のように外まわりが基本となる人などが混在すると考えられます。つまり、在籍する社員数と同じだけの座席数を用意する必要はありません。その際に重要になるのが、座席設定率です。
座席設定率とは、社員数に対するフリーアドレスの座席数の割合のこと。在籍する社員が100名で、フリーアドレスの座席を80名分用意するなら、座席設定率は80%になります。フリーアドレスの席数によって、デスクの選び方やレイアウトが変わってきます。社員数に対して、どのくらいの社員がオフィスに出社すると考えるか。座席設定率を見極めることが不可欠です。

一人当たりのスペース

業種により、仕事に必要なスペースは異なります。ノートパソコンだけで完結できる業種なら、一人当たりのスペースは一般的な広さがあれば十分。しかし、資料を広げたり、図面を見たりしながら作業する業種では、より広いスペースが必要になります。
一般的なデスクの横幅は1~1.2メートル。これを基準に、一人当たりのスペースをどれくらいに設定するのか、検討します。一人当たりのスペースが狭すぎると、圧迫感が生まれ、仕事がしづらくなり、かえって仕事環境が悪くなってしまいます。

社員の意見

フリーアドレスは、部署を越えた社員のコミュニケーションが生まれ、自由度の高いオフィス環境で生産性が上がるなど、さまざまなメリットがあります。ですが、実際に仕事をする社員が快適と感じなければ、フリーアドレスのメリットは生かされません。デスクにはどのくらいの広さが必要か、社員の荷物はどのように管理すればよいのか、デスクとプリンターの位置は問題ないかなど、適宜、社員の意見を聞き、計画に反映することが重要です。そのうえで、どのようなフリーアドレスデスクを選び、どのように配置するかを考えていきます。

フリーアドレスデスクの種類と特徴

フリーアドレスデスクの種類と、特徴を紹介します。

大型ロングデスク

横に長い大型ロングデスクは、横に複数人が座れるタイプ。オフィスに出社する社員の人数に柔軟に対応できる特徴があります。例えば、オフィスを利用する社員が少ない日は、ひとつのデスクを3~4人で使用し、出社する社員が多い日は5人で利用するというように人数の変化に柔軟に対応できます。

キャスター付デスク

デスクの足にキャスターが付いたタイプは、社員が日常の仕事に利用するほか、ミーティング用のテーブルなど、さまざまなシチュエーションに合わせて使えるメリットがあります。また組織変更があった場合にも、オフィスのレイアウトを変更しやすいという特徴もあります。

対面型

もっともメジャーなオフィスのデスクが、対面型です。6~8人程度が座れるものから、2人が対面で座るタイプの小型デスクもあります。これらをいくつか組み合わせて使用するという方法もあります。

円形

円形のデスクは、社員がお互いの顔を見やすくなり、すぐにミーティングを始めることができます。また円形に座ることで、上下関係などをあまり意識しなくなるため、アイデアや意見を出しやすい環境にもなります。アイデアを出し合い、プロジェクト単位で仕事を進めるような場合に向いています。カフェのようなくつろいだ空間になり、自然と会話が生まれやすく、落ち着いた環境で仕事ができます。

スタンディング

座って作業するほかに、立った状態で仕事できるのがスタンディングデスクです。座って考えるよりも、アイデアが生まれやすかったり、健康にも良いなどのメリットがあります。オフィスの全てのデスクをスタンディングタイプにするのではなく、一部をスタンディングデスクにするケースがほとんどです。
その日の仕事内容や、気分に合わせて、スタンディングデスクが選べるようにすると、働きやすく、クリエイティビティや生産性の向上が期待できます。

フリーアドレスデスクの選び方

さまざまな種類からフリーアドレスデスクを選ぶとき、以下のような点に留意します。

配線しやすいか

フリーアドレスでは、社員はノートパソコンを持って座席を選び、仕事をすることになります。デスクに座ったときに、使いやすい位置に電源があることが大前提です。フリーアドレスデスクには、電源の収納スペースや配線カバーが付いているものもあります。またデスクに座る人数に対して、十分な数のコンセントを用意することも忘れないように。

連結できるか

フリーアドレスデスクは、オフィスの使用状況やプロジェクトの進捗状況などにあわせて、連結できるタイプを選ぶと使い勝手が広がります。社員数の増減に合わせて、デスクを連結して使えたり、状況に応じて分割して使えると便利です。

内装にあったデザインか

デスクはオフィスの中で大きな面積を占め、オフィス全体の印象に大きく影響します。黒やグレーのデスクを選べば、シャープでスタイリッシュな雰囲気になります。ウッド系の素材を選べば、温かみを感じさせる空間になります。オフィスの内装とマッチしたデザインや素材のものを選びましょう。

デスク選びは、フリーアドレスの成功の第一歩

フリーアドレスデスクにはさまざまな種類があります。どのようなデスクを選び、レイアウトするかはフリーアドレス成功の第一歩となります。社員が快適に仕事できることはもちろん、「リラックスできる」「おしゃれで自慢できる」「オフィスにいると楽しくなる」など、デスク選びはフリーアドレスのメリットにも直結します。フリーアドレスを導入する目的や、現在抱えるオフィス環境の課題を整理したうえで、デスク選びを進めてください。

まとめ

フリーアドレスデスクとは?

従来の固定席で使われていたものとは違い、「空いている席を自由に選んで座る」というフリーアドレスで使うのに最適なデスク

フリーアドレスデスクを選ぶ前考えるべきこと

  • 座席設定率
  • 座席予約システムを導入する
  • 社員の意見

フリーアドレスデスクの種類と特徴

大型ロングデスク:人数の変化に柔軟に対応できる

キャスター付デスク:シチュエーションに合わせレイアウトを変更できる

対面型:最もメジャーなタイプで、使用人数も様々なものがある

円形:コミュニケーションを取りやすい

スタンディング:クリエイティブな作業に向いており健康にもよい

フリーアドレスデスクの選び方のポイント

  • 配線しやすいか
  • 連結できるか
  • 内装にあったデザインか

デスク選びは、フリーアドレスの成功の第一歩

デスクの選択次第で、社員の快適さや印象改善に繋がるので、オフィスの課題に合わせてしっかり検討を

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