導入事例

株式会社ブルーコンパス様

ライフスタイルの変化に応じた
女性の働き方や社会参画を支援するために

社名
株式会社ブルーコンパス
お話を伺った方
代表取締役 蜂谷詠子様
URL
https://bluecompass.co.jp/

2018年4月に設立。女性専用のコワーキングスペースを運営し、法人登記が可能な住所利用、仕事・打合せ・ワークショップ開催の場所としてのコワーキング利用など、女性が安心して仕事ができる環境を提供するとともに女性の起業支援にも注力しています。夕方以降は女子専用の学習塾として定額・対話型で個別指導を行い、「主体的に自分の生き方を選択できる・ライフキャリアをデザインできる女子」を育成しています。

代表取締役 蜂谷詠子様

YourDesk導入以前の状況をお聞かせください

設立後、弊社では施設の予約管理システムを使っていました。そうした予約システムは当初3社(3種類)ぐらいしかなかったように思います。その中で一番柔軟性が高そうなものを選びました。
ただ、弊社のワーキングスペースには中央に雲の形をした大きなデスクがあるため、一般的な予約システムでは席の指定がしづらいという難点がありました。例えば、カウンターの「右端」とか、中央のテーブルの「真ん中」といった言葉で選択してもらわなければならず、非常に分かりにくかったのです。そのため、画面上のレイアウトで席を予約できるシステムに変更したいと考えていました。

何をきっかけにYourDeskを導入したのでしょうか?

画面レイアウトから席を選べるシステムは少なく、すぐには見つからなかったのですが、ある日フロア画面から空席状況を確認して座席予約が可能で、しかもQRコードでチェックインできるという記載を目にしました。それがYourDeskです。
私は常々QRコード対応は不可欠だと考えていました。希望の席が決まっている利用者さんは事前に予約しますが、空いている席ならどこでもいいという方は事前に予約することありません。そういう方に利用してもらうことを考えると、QRコード対応以外ありえないとさえ思っていました。
そこで今年3月にYourDeskを導入し、丸々3か月利用しています。

YourDeskを利用している人数、座席のタイプをお聞かせください

会員数は80名くらいです。会員プランは、バーチャルオフィスとして住所利用がメインのライト会員からウィークエンド会員、スタンダード会員、ビジネス会員の4タイプがあり、非会員としてドロップイン利用も可能です。ワークスペースを自由に使えるのはウィークエンド会員以上ですが、コロナ禍で施設利用も減っているため、ライト会員の方も月1回は自由にお使いいただけるようにしています。

「毎日使いたい」という方は少なく、「週2日だけ使いたい」や「お客様との打ち合わせが入る時だけ使いたい」、あるいは「今日は横浜に来るので、その時に会議で使いたい」といった利用の方が多いです。このような使い方で、常に利用されているのは20名くらいでしょうか。それでも確実に利用できるワークスペースがあるということに、安心感を抱いていらっしゃると思います。

中央にある雲形のデスクは、知り合いが特注で作ってもらったもので、レイアウト変更により不要になるとのことで譲り受けました。少人数の打合せからワークショップまで様々な用途に使えると大変好評です。

導入後の会員、利用者のみなさんの反応はいかがですか?

YourDeskを導入するまでは、事務局が予約を確認して「承認」するという作業をしていました。利用者さんにしたら、いつ承認が下りるのか分からないため、「会議に出席するお客様に伝えたいのだけど、承認されているのか」といった電話をいただくこともありました。土日を挟むと事務局の対応が遅くなるし、承認されるのを待つのは利用者さんにとってストレスだったろうと思います。

YourDeskの導入後はこの承認というフローがなくなりました。予約と同時に承認が完了するので、管理者側にとっても利用者さんにとっても負担が激減しました。
また導入前は、利用者さんは自分の席は予約できるけれど、他の席はどうなのか、何組くらい予約が入っているかは、わざわざ席の状況を開いて見なければ分かりませんでした。今は店内の混雑状況が一目で分かるようになっています。例えば明日の状況、使用率が瞬時に確認できます。それが分かるようになったことも、快適な利用につながっていると思います。

QRコードによる予約に関しては、以前はWEBサイトから会員登録し利用時間を入力してもらっていました。利用者さんからその手間を指摘されたので、サイオステクノロジーの担当者さんに相談したところ、QRコードを読み込んだ時点で予約が完了するダイレクトチェックインに改良していただくことができました。

QRコードによるダイレクトチェックインの使い勝手はいかがですか?

とても満足しています。弊社は夕方からは個別指導の学習塾となりますが、席はフリーアドレス制です。学習塾に来ている小学生でも、自分のスマホで簡単に予約できるのですから、QRコードを読み込むだけという簡便さは素晴らしい! 小学生もほぼ全員がスマホを持っていて、QRコードの読み取りなど、小学生のほうが慣れるのが早いくらいです。

施設内のスペースでは、Zoomを使っている大人の女性や数学を学んでいる高校生の中に、英語を学んでいる小学生もいます。ここが子どもたちにとって、幅広い年齢層の方とふれあえる絶好の場所となり、また主体性やコミュニケーション能力なども養える場所になっていると感じています。
こうして、どんな年齢層の方にもきちんとルールに則って利用してもらえるようになったのはYourDeskのお蔭だと思っています。

利用の仕方など、課題があるとしたら、どのようなことでしょうか?

現時点で課題という課題はありません。QRコードによるダイレクトチェックイン機能をはじめ、先日のアップデートでかなり対応してもらいました。完成度としては他社に類を見ないのではないでしょうか。

YourDeskの機能にさらに求めるものはありますか?

弊社独自の細かい要望は別途ご相談するとして、ここでは小学生からの要望をお伝えします。それは「アプリにして欲しい!」というものです。
小学生がスマホを利用する際は、親御さんがsafariなどのプラウザの使用を制限しているケースがあります。子どもが見ていいもの、よくないものを振り分けて、よくないものを排除していくという設定はなかなか難しく、手間がかかります。そのためプラウザが自由に使えない小中高生も少なくありません。
そこでブラウザではなくアプリで予約できるように、例えばゲームのアプリのように起動したら「YourDesk」のアイコンが出てきて、クリックしたらすぐに使えるようにして欲しい、と小学生から要望がありました。

そもそも女性をターゲットにした理由は何だったのでしょうか?

私は大学卒業後10数年、システムエンジニアとして勤務していました。結婚後出産して離職したのですが、働きながらの出産と子育てはかなり厳しいものだと実感しました。世の中の女性たちはこんなに大変な仕事をしていたのかと痛感したのです。そこで女性の役に立ちたい!と切実に思いました。

ライフスタイルの変化により「雇用」という形で働けなくなった女性が、その後どのように社会に関わっていくかという選択肢のひとつに「起業」が挙げられます。しかし、女性の起業はなかなかうまくいかないのも事実です。ライフスタイルの変化でキャリアが中断された女性でも、いつでもどんな人でも社会と接続できる・キャリアの再接続ができる、そこを支援したいと思い、女性に特化した事業を始めました。

最後に、今後の展望をお聞かせください

私たちは女性の活動の幅を広げて社会を豊かにすることを目指して、この場所をオープンしました。現在、女性が安心して活動ができるスペースとしてご利用いただいています。今後は地域企業や学生さんたちも巻き込みながら、女性の社会進出をさらに支援していきたいと考えています。
弊社にはたくさんの女性起業家が登録しています。地域企業の方で女性の視点が必要だとか、何か一緒にプロジェクトを進めたいとか、女性に関連する商品やサービスを開発していて女性の力を借りたいと考えている企業様は、ぜひ弊社にご連絡いただければと思います。
私たちが考えている将来像は、ライフスタイルの変化に応じて女性が起業と雇用を行ったり来たりできるような社会の姿です。「今は子どもが小さいからできる範囲で自分で事業をしよう。子どもが大きくなった時にはキャリアアップして雇用されるという働き方で社会に参画しよう」、女性が活躍できるそんな社会を後押しできたらいいなと思っています。

-YourDesk スタッフ一同より-
YourDeskをご利用中の心地よい音楽と香りが漂う女性専用ワーキングスペースでインタビューさせていただきました。女性向けの起業支援をメイン事業とされており、ご利用者に合わせた快適な環境作りに取り組まれているのが印象的でした。
今後もYourDeskがお役に立てるよう邁進してまいります。
ご協力、ありがとうございました。

※感染症予防の一環で、インタビュー時はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを確保しております。