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テレワークオフィスで出勤型テレワークを

自宅でテレワークをしていると、なかなか集中できないという人もいるでしょう。ここでは、自宅以外のテレワークオフィスで仕事をすることについてお話していきたいと思います。

自宅テレワークの不便

テレワークを自宅で行うと、不便なことが結構あります。

  • デスクや椅子、照明などがテレワーク向きではない
    第一に問題になるのがこれです。自宅は基本的にリラックスして過ごす場所なので、長時間仕事をするためのデスクや椅子、照明がない場合もあります。もちろんPCさえあれば仕事はできるのですが、仕事向きではない環境で長く作業していると、肩こり、眼精疲労、果ては深刻な体調不良にまで発展してしまいます。
  • 家族など、周囲の人の声が気になる
    小さいお子さんやペットがいたりするご家庭の場合、集中したいときやオンラインミーティングの時などに、その声が気になってしまうこともあるでしょう。自宅周りがちょうど工事をしていて騒音がすごい…ということも時々あります。
  • 設備が充実していない
    自宅のネットワーク回線が弱い場合、オフィスのようなパフォーマンスが望めず、作業に支障をきたす場合もあります。セキュリティ的に不安な場合もあるでしょう。また、プリンタなどの設備がないこともあります。
  • プライベートとのメリハリがつきにくい
    移動時間を気にせず仕事ができるということは、気を付けていなければだらだらと作業をしてしまうことにもなりかねません。逆に、なかなか仕事をする気分になれないこともあります。
  • 変化が少ない
    服を着替えて、家を出て、道を歩いて、電車に乗って、オフィスに行くと人がいて…こういった行動や景色の変化は、脳に良い刺激になったり、気分転換になったりします。自宅から出ないテレワークだとそれらが不足し、活力が生まれなかったり、飽きてしまったりします。
  • 運動不足
    出勤がないとなると、たとえ駅までの短い時間でも歩くことが減るため、あっという間に運動不足になります。また歩くこと自体に心身に良い影響があるのですが、それが得られなくなることからの不調も起こりえます。運動しに行くにも、準備して家から出る必要があるため、面倒になってしまうことも。

自宅をテレワークオフィス化することができればいいのですが、デスクや椅子、照明などを買い替えたり、設備を整えるにもそれなりの時間と費用が掛かりますし、防音設備などはスペース的に無理ということもあるでしょう。時間の管理は自分で気を付けなければいけないし、脳への刺激のために散歩を増やしたり、ジムに通ってみたり、意識的にしないといけないし…意外と面倒です。しかしこれらの対策を行わないと作業効率は下がる一方ですし、体にガタが来てしまったり、心に問題を抱えてしまったりすることもあります。

自分のテレワークオフィスに行ってみよう

現在、シェアオフィスやコアワーキングスペースが増えています。シェアオフィスは個室、コアワーキングスペースは図書館のようにオープンなスペースで、仕事をするために使える場所です。運営は企業から自治体まで様々ですが、これらを自分のテレワークオフィスとして活用すれば、先に述べたような問題点はクリアされます。

テレワークオフィスのメリット

自宅外にテレワークオフィスを作ってみると、以下のようなメリットがあります。

  • 仕事しやすいデスクがある
    仕事をするための場所なので、当然デスクや照明は仕事に適したものが設置されています。体や目に負担を少なく、快適に仕事をすることができます。
  • 静かな環境で仕事ができる
    周囲は仕事をしている人ばかりですから、雑音も少なく過ごすことができます。
  • 設備やサービスが充実している
    プリンタやネットワーク回線などの設備も充実しており、一からすべて自宅に揃えることを考えれば費用も抑えられます。また、場所によってはラウンジ利用やロッカー利用ができたり、必要なものを貸出してくれたりしますし、住所利用・ポスト利用サービスなど特に個人事業主に便利なサービスもあります。
  • 集中しやすい
    周囲は仕事をしているし、自分も仕事をするためにここに来たという、「環境による動機付け」が集中しやすくしてくれます。
  • 時間のメリハリがつく
    テレワークオフィスに「出勤」する形になるので、時間のメリハリがつきやすくなります。また時間で借りていれば、利用終了時間が退勤時間になるため、そこからはプライベートと気持ちの上でも切り分けることができます。
  • 運動不足解消になる
    自宅から出ない働き方に比べれば、目的の場所までの移動は運動になります。帰り道にジムに行くなんてこともしやすくなります。

朝起きて着替えて「仕事場」まで行くという行動は、ある意味スイッチです。ここから仕事を頑張るぞ、という気分に切り替えることは一日の作業効率をアップさせます。また、どうしても職場では濃くなる人間関係がテレワークオフィスには存在しないので、気分も楽でいられます。

テレワークオフィスで注意すべきこと

  • セキュリティ
    ネットワーク環境のセキュリティ対策をしっかり行っているところが多いですが、それでもオフィスに比べるとやや弱いといえます。また様々な人が出入りするため、情報漏洩や盗難の可能性はあるので、十分な注意が必要です。
  • 続けやすい金額
    仕事は毎日するもの。気に入ったテレワークオフィスでも、あまりに高額な場所だと通うことがつらくなります。無理のない範囲の金額の場所を探しましょう。
  • 通いやすい距離
    通勤の利便性も重要です。どんなに気に入った場所でも、電車を乗り継いで移動しなければならないとなると腰が重くなり行かなくなってしまうこともあります。また道中にお気に入りの店がある、よく行く美術館が近いなど、自分のライフスタイルに合った場所で見つけられれば通うのも楽しくなり、ひいてはモチベーションの向上にもつながります。

テレワークオフィスで、オフィスより自由に、自宅よりキッチリと

自宅でのんべんだらりと仕事をしてしまうことに悩んでいる人は、「ここならば自分は仕事しやすい」と思える場所を探してみましょう。テレワークは個人の自由度が高い働き方です。自分好みのテレワークオフィスを見つけ、そこで毎日過ごすのも自由。パフォーマンスを最大限に活かせる場所で働きましょう。