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オフィスで集中できない理由や集中力を高める方法とは?

従業員がオフィスで高いパフォーマンスを発揮するためには、オフィス環境にも配慮する必要があります。ぜひとも知っておきたいのが、集中できないオフィスの理由。集中できるオフィスと比べてどのような問題があるのでしょうか。また、集中できるオフィスを作るために、従業員と企業それぞれが取り組めることを紹介します。

オフィスで集中できない理由

仕事の生産性を上げるためには、従業員一人ひとりが集中して仕事に取り組むことが重要です。しかし、オフィスでは集中できない場面が多々あります。その理由は、どのようなことが考えられるでしょうか。

電話が鳴る

オフィスには電話が欠かせません。仕事中であっても、電話に出て対応しなければならないケースが数多くあります。さらに、別の人が電話に出たときでも、会話が耳に入ってきて、集中力を妨げることがあります。

周囲の物音・動きが気になる

オフィスは多くの人が出入りします。自分の机の横や前を誰かが横切ったり、すぐ横に誰かが腰かけるなど、周囲の動きがどうしても視界に入り、物音も入ってきます。周囲の動きや雑音は集中を切らす要因になります。

人から話しかけられる

オフィスでは、誰かに仕事を頼んだり、仕事の内容について質問したりします。仕事に集中していても、上司や同僚、部下に話しかけられれば、集中は途切れてしまいます。集中していても、雑談を持ちかけられることもあります。

上司の目がある

上司が近くに座っていると、「どれだけ仕事をしているか?」「どんな働き方をしているか?」など、常に監視されているように感じることもあります。上司の視線をプレッシャーに感じて、集中できないケースもあるでしょう。

急な会議や打ち合わせがある

毎日、予定外の会議や打ち合わせが入ることは珍しくありません。集中して作業しているときに、突然、打ち合わせに呼ばれることもあります。

周囲の従業員のやる気の影響

自分は集中しようと思っていても、たとえば、周囲はプロジェクトの区切りでリラックスしている、案件を受注して盛り上がっているという状況になっていることもあります。そうした雰囲気が伝わって、集中できないことがあります。

通勤によって疲れる

満員電車での通勤や長時間の通勤で疲れてしまい、午前中はなかなか集中できないというケースもあるでしょう。昨今では、コロナ禍でリモートワークしていたため、久々に出勤すると妙に疲れてしまうという人もおられるかもしれません。

仕事量が多い

一人ひとりに任されている仕事量が多い場合、スケジュールなどにプレッシャーを感じてしまい、かえって集中できなくなる可能性があります。

スマホなど気が散るものが目に入る

スマホは今、仕事の集中を妨げる最大の要因かもしれません。電話やメールなどのほかに、SNSの投稿が気になったり、ニュースが気になることもあるはずです。スマホなど、気になるものが身のまわりにあることは集中が続かない大きな理由になります。

集中できるオフィスのメリット

従業員が集中しやすい環境が整ったオフィスもあり、さまざまなメリットがあります。

仕事の生産性が上がる

従業員が仕事に集中できれば、当然ながら仕事の生産性が上がります。限られた時間内に、集中して仕事をすることで、高いパフォーマンスを発揮することになります。

集中力が持続する

集中しやすいオフィス環境は、集中力が持続する時間が長いオフィスでもあります。集中が妨げられたり、途切れることなく、集中した時間が持続して効率が上がっていきます。

ストレスがたまりにくい

集中して仕事をしているのに、周囲の環境などで邪魔されてしまうとストレスになります。集中が持続できる環境であれば、気持ちよく業務に集中し、仕事を終えたときには心地よい達成感が生まれます。余計なストレスを感じることがなくなります。

オフィスで集中力を高める方法【従業員編】

集中力を高めるために、従業員ができることを見ていきましょう。

パソコンの位置を変えてみる

周囲の気になるものが視界に入り、集中できないときは、パソコンの位置を変えてみてください。パソコンのモニターで、上司や同僚の姿を隠すことができれば、集中しやすい環境になります。

メールの返信時間を作る

仕事のメールは、まとめて対応する時間を作ります。メールが届くたびに対応していては、仕事に集中することは難しくなります。集中する時間と、メール対応の時間を分け、まとめて行うようにします。

休憩をはさむ

人が集中できる時間は、わずか15分などといわれます。つまり、適度に休憩をはさみ、リフレッシュすることが大切。ひとつの仕事と次の仕事の間に休憩を取ることは、集中力を高めることにつながります。

スマホの通知をオフにする

スマホの通知はオフにしておきます。スマホを見るのは、休憩のタイミングや仕事がひと区切りついたとき。自分なりのルールを決めておきます。

イヤホンを活用する

周囲の雑音をカットして集中したいときは、イヤホンを活用することもおすすめです。特にノイズキャンセリング機能付きのものは、周囲の雑音を抑えてくれます。

オフィスで集中力を高める方法【企業編】

従業員が集中して仕事できるよう、企業ができることにはどんなことがあるでしょうか。

集中ブースを設置する

集中ブースは、集中して仕事をするための専用スペースです。机をパーテーションで囲んだり、個室タイプのブースを設置するなど、さまざまな集中ブースがあります。集中ブースに移動すれば、周囲から話しかけられることもありません。

会議室・休憩スペースを離す

従業員が仕事をするワークスペースと、会議室や休憩スペースが隣接している場合、話し声がワークスペースに漏れ、集中を妨げている可能性があります。ワークスペースに余計な音が伝わらないよう、レイアウトを見直します。

適度にグリーンを配置する

植物のグリーンを見ると、心が落ち着き、次の集中に向けてリラックスできます。オフィス内に植物を置くと、リラックス効果があるばかりか、視線を適度に遮って集中しやすい環境が生まれます。

パーテーションを設置する

パーテーションを設置することも視線を遮ったり、人の動きを制限することにつながります。部署と部署を区切ったり、通路部分を区切ることで集中しやすいスペースになります。

休憩スペースを設ける

ワークスペースでは仕事に集中し、休憩時には十分にリラックスできるよう、専用の休憩スペースを設けます。机で休憩するよりもリフレッシュできます。また休憩スペースは従業員のコミュニケーションの場にもなります。

集中できるオフィスづくりを検討しよう

従業員が「集中しやすい」と感じるオフィスなら、一人ひとりの業務の生産性が上がり、業務の効率化につながります。まずは集中できない原因を従業員とともに明らかにすれば、解決策も浮かんでくるはずです。集中できるオフィスづくりを始めてみてください。

まとめ

オフィスで集中できない理由

  • 電話が鳴る
  • 周囲の物音・動きが気になる
  • 人から話しかけられる
  • 上司の目がある
  • 急な会議や打ち合わせがある
  • 周囲の従業員のやる気の影響
  • 通勤によって疲れる
  • 仕事量が多い
  • スマホなど気が散るものが目に入る

集中できるオフィスのメリット

  • 仕事の生産性が上がる
  • 集中力が持続する
  • ストレスがたまりにくい

オフィスで集中力を高める方法【従業員編】

  • パソコンの位置を変えてみる
  • メールの返信時間を作る
  • 休憩をはさむ
  • スマホの通知をオフにする
  • イヤホンを活用する

オフィスで集中力を高める方法【企業編】

  • 集中ブースを設置する
  • 会議室・休憩スペースを離す
  • 適度にグリーンを配置する
  • パーテーションを設置する
  • 休憩スペースを設ける