働く人のため
フリーアドレス「教養」講座

Web会議の音問題
(聴覚心理学的アプローチ)

なぜWeb会議の声は大きくなるのか。「ロンバード効果」を知り、オフィスの騒音トラブルを防ぐ。

「あの人、Web会議だと声デカいよね」

「自席でWeb会議をしていたら、うるさいと注意された」
「周りの会議の声が気になって集中できない」

フリーアドレス導入後のオフィスにおいて、最も深刻なトラブルの一つが「音」の問題です。
なぜ、対面だと普通の声で話せる人が、PCに向かうと突然大声になってしまうのでしょうか。それはその人のマナーが悪いからではなく、人間の耳と脳のメカニズムによる「抗えない反応」かもしれません。

本稿では、聴覚心理学の現象である「ロンバード効果」を紐解き、オフィスでの騒音トラブルを科学的に防ぐ方法を解説します。

1. 声が大きくなる「ロンバード効果」

1911年、フランスの医師エティエンヌ・ロンバードは、「騒音下では、自分の声を聞き取るために無意識に発声が大きくなる」という反射的な現象を発見しました。これを「ロンバード効果(Lombard Effect)」と呼びます。

■ イヤホンが引き起こす「音のインフレ」

Web会議で良かれと思ってしている行動が、実は大声の原因になっていることがあります。

  • 遮音性の高いイヤホン:
    カナル型やノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで耳を塞ぐと、自分の声が聞こえにくくなります(骨伝導のみになる)。脳は「自分の声が小さい」と錯覚し、無意識にボリュームを上げてしまいます。
  • 騒音の悪循環:
    オフィス内で一人がロンバード効果で大声を出すと、周囲の騒音レベル(フロアノイズ)が上がります。すると、周りの人も自分の声を聞き取るためにさらに声を大きくする……という「騒音のインフレ」が発生します。
Web会議での大声は、ロンバード効果による生理的な反射です。「静かにしよう」という意志の力だけでは制御が難しいため、物理的・技術的な対策が必要です。

2.「指向性」と「片耳」で対策する

自分の声を制御し、周囲への「音の加害」を防ぐためには、デバイス選びと使い方が重要です。

■ マイクとモニタリングの技術

PC内蔵のマイクやスピーカーに頼らず、適切なツールを選びましょう。

  • 単一指向性マイク:
    PC内蔵マイクの多くは「全指向性(360度の音を拾う)」であり、周囲の雑音まで拾うため、声を張り上げる原因になります。口元の音だけを拾う「単一指向性」のヘッドセットを使えば、小声でも相手にクリアに届きます。
  • サイドトーン(側音)機能:
    自分の声をマイクで拾い、自分のイヤホンから流す機能です。これにより、耳を塞いでいても自分の声の大きさを正しく認識でき、大声を防げます。
  • 片耳を空ける:
    サイドトーン機能がない場合は、片耳のイヤホンを外すだけで、自分の生の声が聞こえ、自然とボリュームを調整できます。
単一指向性マイクで小声でも伝わる環境を作ること。そしてサイドトーン等で自分の声を客観的に聞くことが、大声を防ぐ最も確実な技術です。

3.「吸音」という環境ハック

音は波であり、壁の素材によって反射したり吸収されたりします。座る場所を変えたり、簡単な「壁」を作ったりするだけでも、音トラブルは劇的に軽減できます。

■ 「硬い場所」と「柔らかい場所」

オフィスを見渡し、素材に注目して席を選んでみましょう。

  • 反射する素材(NG):
    コンクリート打ちっぱなしの壁や大きなガラス窓の近くは、音が反響(リバーブ)しやすく、会議の声がフロア全体に響き渡ります。
  • 吸収する素材(OK):
    カーテン、布製のパーティション、ソファ席など、「柔らかい素材」は音を吸収します。これらの近くに座ることで、自分の声が周囲に拡散するのを防げます。
  • コーナー(角)の活用:
    部屋の隅は、背後からの音を壁が遮断してくれるため、マイクが余計な環境音を拾いにくく、静かに話せます。

■ 「パーティション」で音の壁を作る

好条件の席が空いていない場合は、物理的に音を遮ってしまいましょう。

  • フェルト製パネルの設置:
    デスクの間にフェルト素材などの「吸音パーティション(デスクトップパネル)」を立てるだけで、隣席への音漏れを物理的に減衰できます。
  • 工事不要の手軽さ:
    大掛かりな防音工事をしなくても、置くだけのタイプなら気軽に導入でき、レイアウト変更にも柔軟に対応できます。
  • 視覚的な遮断:
    視界を遮ることで「隣の人に見られている・聞かれている」という緊張感が和らぎ、必要以上に声を張ってしまう心理(ロンバード効果の誘発)を抑える効果も期待できます。
反響しやすい場所を避け、吸音する「柔らかい場所」を選びましょう。また、パーティションで手軽に「音と視線の壁」を作ることも、周囲への有効な配慮です。

【まとめ】音の配慮は、デジタルの準備から

「うるさい」と思われるのは、誰にとってもストレスです。
ロンバード効果を理解し、マイクや場所選びを工夫するだけで、あなたの評価は「配慮ができる人」に変わります。

■ ツールで「Web会議推奨席」を探す

しかし、いちいち吸音素材のある席を探すのは大変です。座席管理システム「YourDesk」を活用しましょう。

  • 属性検索:「Web会議OK」「集中ブース」「フォンブース」といった属性で座席を絞り込み検索できます。
  • 予約で確保:大事な商談がある時は、確実に静かなブース席を予約しておけば安心です。

音のトラブルを未然に防ぎ、快適なWeb会議環境を手に入れてください。

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