鞄の重さは「思考の重さ」である
フリーアドレス導入後、「移動が面倒だから」という理由で、毎日同じ席に座り続けていませんか?
その原因は、あなたの性格ではなく、単純に「荷物が重すぎる」ことにあるかもしれません。
「遊牧民(ノマド)」の本質は、移動そのものではなく、環境への適応力にあります。本稿では、持ち物を最適化し、物理的・心理的な「移動コスト」を下げるための思考法を解説します。
1.「エッセンシャル思考」を取り入れる
なぜ、私たちの鞄は年々重くなるのでしょうか。それは「万が一のために」という不安が、荷物を増やし続けるからです。ここで役立つのが、グレッグ・マキューンが提唱した 「エッセンシャル思考(Essentialism)」 です。
■ 「より少なく、しかしより良く」
エッセンシャル思考とは、多数の些末な事柄を切り捨て、本質的な少数の事柄に集中する生き方です。
- 不安の可視化:
「使うかもしれない」と思って持ち歩いている書類や予備のケーブル。これらが実際に使われる確率は極めて低いものです。 - トレードオフ:
荷物を増やすことは、安心感を得る代わりに「機動力(フットワーク)」を失うというトレードオフの関係にあります。 - 選別基準:
「持っていた方がいい」ではなく「これがないと仕事ができない」ものだけを残す。この厳しい選別こそが、フリーアドレスでの自由を保証します。
2.「移動コスト(摩擦)」を最小化する
物理学において、物体を動かすには「摩擦力」以上の力が必要です。オフィスワークにおいても、移動に伴う手間(摩擦)が大きいほど、人は現状維持バイアスに従い、動かなくなります。
■ セットアップ時間を削る
席に着いてから仕事を開始するまでの「展開時間」と、移動するための「撤収時間」。このロスタイムが摩擦の正体です。
- バッグインバッグの活用:
PC、マウス、電源、ペンを1つのオーガナイザーにまとめます。「これだけ出せば仕事ができる」というモジュール化が、展開時間を秒単位に短縮します。 - クラウドへの集約:
紙の資料は物理的な重さだけでなく、検索性の低さという時間的コストも生みます。徹底的なデジタル化は、最強の軽量化です。 - 充電器の小型化:
最新のGaN(窒化ガリウム)充電器など、テクノロジーへの投資で物理的な質量を減らすことも有効な戦略です。
3.「定位置(ホーム)」を外部化する
すべての荷物を持ち歩く必要はありません。オフィスにはロッカーという「倉庫」があります。コンピューターのデータ処理構造を参考に、持ち物を管理しましょう。
■ 「メモリー」と「ストレージ」の発想
コンピューターは、頻繁に使うデータは高速な「メモリー(主記憶装置)」に置き、たまに使うデータは巨大な「ストレージ(補助記憶装置)」に保管します。これを人間にも応用します。
- メモリー(手元・バッグ):
PC、スマートフォン、現在のプロジェクト資料。
コンピューターが処理に必要なデータだけをメモリーに展開するように、私たちも「今日、確実に使うもの」だけをバッグに入れます。これらは即座に取り出せる必要があります。 - ストレージ(ロッカー):
上着、予備のケーブル、過去の資料、置き菓子。
「使うかもしれない」データは全てストレージに格納します。必要な時だけ取りに行けば良く、常に持ち歩くことでパフォーマンス(移動速度)を落とす必要はありません。
【まとめ】身軽さは「変化への強さ」
荷物を減らすことは、単に肩こりを防ぐためだけではありません。
「いつでも好きな場所へ行ける」という物理的な身軽さは、思考の柔軟性を生み、変化に対するストレス耐性を高めます。
■ 座席確保も「スマートフォン1つ」で
究極の身軽さを実現するために、座席の確保もPCを開かずに行いましょう。座席管理システム「YourDesk」なら、それが可能です。
- スマートフォンで完結:
ロッカーの前で、あるいは移動中のエレベーターの中で、スマートフォンから今日の席を予約します。 - QRコードでチェックイン:
席に着いたらスマートフォンをかざすだけ。PCを起動する前に「場所」は確保されています。
重たい荷物と、面倒な手続きを手放して。
YourDeskで、もっと軽やかに働きましょう。




