テレワーク
読み方:てれわーく
●概要
テレワークとは、従業員が職場に出勤することなく、自宅・カフェ・コワーキングスペース等で業務を行う働き方のことです。インターネットやクラウドサービス、ビデオ会議等の情報通信技術の発達により可能になった働き方で、物理的な職場の制約から解放された柔軟な労働環境を実現します。
テレワークはオフィス以外の場所で働く勤務形態のことです。語源は「tele(離れた)」と「work(働く)」を組み合わせた造語で、1970年代にアメリカで提唱されました。
一般的に「テレワーク」と「リモートワーク」はほぼ同じ意味で使われており、明確に区別する必要はありません。ただし、厳密には「テレワーク」の方がより広範な概念で、働く場所だけでなく、働く時間や形態の柔軟性を含むことがあります。日本では、国や自治体は出勤を伴わない働き方全般を「テレワーク」という名称で統一する傾向があります。
テレワークのメリット
- 通勤時間の削減:オフィス以外の場所で働くことで通勤時間がなくなり、趣味や休息など、個人の自由な時間が増えて生活の質(QOL)の向上につながります
- ワークライフバランスの改善:時間や場所の制約が減り、育児や介護と仕事の両立、個人の都合に合わせた働き方がしやすくなります
- 生産性の向上:オフィス環境に左右されず、集中できる場所で業務に取り組めるため、生産性向上が期待できます。ただし、適切な作業環境の整備や高い自己管理能力が求められます
- オフィスの運営コスト削減:オフィススペースの縮小や維持費が減り、テレワークとオフィスワークの組み合わせで効率的な運用が可能です
- BCP(事業継続計画)対策:災害や感染症発生時でも、オフィスに出勤できない従業員が業務を継続できます
- 人材の多様化:地理的な制約なく人材を採用でき、柔軟な働き方で従業員の満足度向上に繋がります
一方で、テレワークにはメンバー間のコミュニケーション不足、従業員の自己管理能力の必要性、情報セキュリティのリスクといった課題も存在します。これらの課題に対する解決策として、近年では出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークを導入する企業が増えています。
テレワークの導入により基本的にオフィスに出社する人数が減少するため、オフィス面積や座席数の縮小が可能になります。フリーアドレス制を導入したり、オフィスのレイアウトを変更したりすることで、より快適で効率的なオフィス環境を実現することもできます。
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